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金属アレルギーについて
金属アレルギーは、アレルギー反応の一種であり、免疫反応の分類において「Ⅳ型アレルギー(遅延型アレルギー)」に分類されます。
一般的には48~72時間後に炎症のピークを迎えます。
金属に接触してから反応が現れるまでに時間がかかるタイプのアレルギーです。
局所型と全身型に分類されます。
局所型金属アレルギー(接触性皮膚炎)
金属が皮膚に直接触れることで発症するアレルギー反応で、原因金属が接触した部位に限局して境界明瞭な紅斑、紅色丘疹、水疱が生じます。
診断にはパッチテストを行います。
治療は、パッチテストが陽性の金属アレルゲンを含む製品との接触を回避することにより軽快します。
原因となる製品と主な含有金属
装飾品
ピアス、イヤリング、ネックレス、指輪、腕時計、ベルトのバックルなど主要なアレルゲンは、ニッケルが約半数です。
その他、金やコバルトなども原因となります。汗中の塩素イオンにニッケルを溶出する作用があるため、発汗の多い夏季に多いです。
日用品
硬貨、眼鏡、ドアノブ、携帯電話、玩具など
500円、100円、50円などの硬貨にはニッケルが含まれています。
その他の製品
金管楽器(トランペット、トロン ボーン、ホルン、フルートなど)
バイオリンなど
全身型金属アレルギー
全身型金属アレルギーは、食物や歯科金属に含まれる微量金属が口腔内や消化管粘膜を通して、もしくは大気中に含まれる金属が経気道的に、または骨関節金属など体内の金属の溶出などにより体内に吸収された微量金属に対するアレルギーです。
汗疱状湿疹、多形慢性痒疹、掌蹠膿疱症、扁平苔癬など多彩な症状が現れます。
診断にはパッチテストを行いますが、陰性のこともありますので、寄り詳細な検査が必要となる時もあります。
治療は金属の接触の回避とニッケル、クロム、コバルトなどを多く含む食材の経口摂取の制限を行うことになります。
アレルギーの原因となる金属を多く含む食品
歯科金属アレルギー
矯正歯科
ニッケル、クロム、コバルトを含むワイヤーやブラケットが使用されています。
インレー、クラウン、ブリッジ、義歯
ニッケル・クロム合金、コバルト・クロム、アマルガム合金、銀、銅、白金、亜鉛、パラジウム、スズ、イリジウムなどが使用されています。
パッチテスト
原因と考えられるものあるいはパッチテスト試薬をパッチテストユニット(絆創膏に皿を載せたもの)に付けます。そして、そのパッチテストユニットを患者さんの腕の外側または背中に2日間貼付します。
パッチテストの48時間後にパッチテストユニットを除去し、1回目の判定72時間後、1週間後に判定し原因を特定します。
治療・生活指導
医師がおこなう検査などによって原因となる金属や物質が特定されれば、その金属でできた製品は身に着けないようにするなどの対策が講じられます。皮膚炎はステロイド外用薬を塗って治療します。かゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬を内服する場合があります。また、症状が強い場合は、ステロイド薬の飲み薬が必要になる場合があります。皮膚の赤みなどの皮膚トラブルがひどい場合は、自己判断せずに受診するようにしましょう。
