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食物アレルギーとは
食物によって引き起こされる抗原特異的な免疫学的機序を介して生体にとって不利益な症状が惹起される現象です。食物を摂取して症状が出現することはもちろんですが、その食物アレルゲンが生体に侵入する経路は、経口(口から)、経皮(皮膚から)、経粘膜(粘膜から)、注射などが考えられます。
食物アレルギーの症状
食物アレルギーの症状には、軽度の皮膚症状から全身に及ぶ重度の症状まで様々なものがありますが、やはり皮膚症状が一番多いです。
発症年齢について
食物アレルギーは、0歳~1歳での発症が一番多く、3歳までに50%以上発症すると言われています。年齢が上がるにつれて減っていきます。
原因食物について
原因食品は年齢によって異なります。原因食品としては卵、木の実、乳、小麦、落花生、果物、魚貝類などがあげられ、特に近年は木の実によるアレルギーが増えているのが特徴で、現在では乳を上回り2位となっています。
適切な診断の重要性
血液検査
血液中に特異的IgE抗体がどれぐらいあるか調べる検査です。抗原特異的IgE抗体も参考になります。最近ではコンポーネントを測定できるようになっていますので、組み合わせて推測することが出来ます。しかし、確定診断には「食物経口負荷試験」が必要です。
皮膚プリックテスト、プリック-プリックテスト
プリックテストは、標準化されたアレルゲンエキスをバイファケイテッドニードルを使用して皮膚に付けて反応を見る、アレルギー診断の基本的な検査です。プリック‐プリックテスト(prick-to-prick test)は、生の果物、野菜、ナッツ類など市販エキスで評価しにくい食材に対して行う補助的検査で、食材そのものを用いて反応を確認します。いずれも即時型アレルギーの評価に有用です。
また、検査実施前にはアレルギーを抑える内服薬を中止する必要があります。
食物経口負荷試験
食物アレルギーの原因を決定するゴールドスタンダードです。
詳しくはこちらをご覧ください。
※『食物アレルギー診療ガイドライン2021』
https://www.jspaci.jp/guide2021/jgfa2021_9.html
(2025.11.30)
管理
「正しい診断に基づいた必要最小限の除去」が原則で、食べると症状があらわれる原因食物のみを除去します。原因食物であっても「症状があらわれない量」までは食べることを目指します。
1年に1回は再度検査をして摂取できるようになっているかなどを確認することが必要です。
誤食には十分注意し、誤食した場合の対応を準備しておくことが重要です。
また、家族の負担が大きくなりすぎないような配慮も重要です。
医療者の連携について
患者さんだけではなくご家族のQOLにも配慮するためには、医師のほかに管理栄養士の役割が大きいです。各々の役割を知っておくことは相談する際などに役に立ちます。
よくある質問
食物アレルギーと食中毒の違いは何ですか?
食物アレルギーは免疫が関わる病気であり、多くは食物の成分として含まれているタンパク質が原因となります。一方、食中毒は、食物に付着したウイルスや細菌のほか、毒キノコなど、本来食べてはいけないものに含まれた毒などが原因で生じる病気であり、免疫は関わりません。
食物アレルギーの食物除去を解除していくにはどのようにすればよいですか?
原因となる食べ物の除去を解除するときには、「食物経口負荷試験」などを実施して、安全に食べられる量を確認したうえで、医師が判断して進めていきます。何度か食物経口負荷試験を実施して、食べられる量を段階的に増加しながら除去解除を目指します。
